教師の定年退職、65歳に延長。早見表付き。

教師の定年、退職
先生
先生

「先生の定年が伸びるって聞いたけど、いつまで働かないといけないの?」

こんな疑問やお悩みをお持ちの先生も、 多いのではないでしょうか。

学校の先生の仕事は、体力的にも、メンタル的にも、厳しいお仕事ですよね。20代や30代の先生と同じような仕事量をこなすことは難しいです。定年が5年延長となり、65歳までの勤務を想像すると、 不安になる方もいらっしゃると思います。

ちーた
ちーた

どのように延長されるか、お伝えしますね!

2021年度に早期退職したちーたが、
教師の定年延長について解説します。

この記事は、 2023年度から1歳ずつ引き上げられる教師の定年退職延長について、
表や具体例を使ってまとめています。

また、 給与や退職手当についても、どう変わっていくのかわかるはずです。

この記事を読むと、60歳以降の働き方をイメージして、
どのような準備を進めていくのか、計画を立てることができます。
定年が伸びるからと言って、65歳まで教師として働かないといけないわけではありません。 

「60歳以降は先生を続ける自信がない…」

と不安を抱えている方は、この記事を最後まで読めば、あなたは安心できるはずです。

ポイントは次の3つになります。

この記事の3つの重要ポイント
  • ①2023年度から、 2年ごとに1歳ずつ定年退職の年齢がのびる。
  • ②給与は、 7割程度になる。
  • ③65歳まで勤めなくても、退職手当は変わらない。

それでは、くわしく見ていきましょう。

1.来年度(2023年度)から、教師の定年退職が1歳ずつのびる。

早見表。2032年度に、65歳定年退職が完成

もうすぐ2022年度が終了します。3月31日には、60歳を迎えた先生が退職されます。

しかし、1年後の2024年3月31日に定年退職を迎える先生はいません(早期退職する場合は別です)

こちらの早見表に、教師の定年退職の変更をまとめました。

内閣人事院

教師の定年延長のポイント

・2023年度から2年ごとに、1歳ずつ定年が延長される。

・現55歳以下の人は、65歳定年になる。

延長の根拠は法律にある

2021年(令和3年)の通常国会において、国家公務員法が改正されました。

公務員の定年延長が決定し、2023年4月から実施されます。

公立学校の先生も含まれる地方公務員の定年制度は、地方公務員法に規定されてます。
国家公務員の制度を基準として、同じように制度が変更となります。

2013年度以降、公的年金の段階的な引き上げと同時に、60歳定年では無収入の期間が生まれます。
そのため、収入面でも困ることがないようにとの配慮もあるようです。

65歳まで勤めないといけないわけではない

ただし、必ず65歳まで勤めないといけないわけではありません。

60歳を過ぎた段階で、継続するか、退職するかを選べます。
62歳まで働き、退職する選択もできます。

退職手当の額は、35年以上勤務しているのであれば、60歳の時点で決定します。

63歳で辞めた場合には、「自己都合退職」となりますが、退職手当に影響するわけではありません。

ただ、仕事をしないのであれば、収入はありませんので、
資金面での不安をなくすためには、早めにNISAなどを利用して資産運用しておくのが吉でしょう。

2.60歳で迎える「役職定年」

管理職で60歳を迎えると、管理職を外れ、他校での勤務となる。

役職定年とは、校長・教頭などの管理職の立場から外れることです。

また、管理職を努めた学校とは別の学校に異動して、一般教諭としての勤務となります。

先生
先生

役職定年を受け入れられるかどうかは、その人しだいかな…

私は年下の上司のもとでは働きたくないかも…。

悩まれる方もいらっしゃるかもしれませんね。

自分よりも年下の先生が上司となりますから、これまでと勤務の在り方も異なってくるでしょう。

管理職を外れた場合の働き方

一般教諭に戻ることになるので、担任をしたり、授業のコマ数が増えたりすることが予想されます。また、校務分掌も他の先生と同じですから、以前受け持っていた業務を再び担当することにもなりそうです。

考えられる働き方は、

・通常学級の担任になる。

・授業や成績業務、指導要録を作る。

・特別支援学級の担任になる。

・無担任で、いろいろなクラスの教科担任として勤務する。

いずれにせよ、管理職のときより身体的負担が増えそうです。
授業感覚を忘れないように、管理職の間も積極的に授業を実施するのが良さそうです。

3.下がる給与

給料は、60歳時点の7割程度と予想

国家公務員法に準ずる場合、教師の給与は、60歳の時の約7割程度になると予想されます。

ちーた
ちーた

60歳の時点で月給が45万円の場合、

45万円✕0.7=31.5万円

減給に伴い、減ってしまう手当

・教職調整額
・地域手当
・時間外勤務手当
・期末手当(ボーナス)
・勤勉手当

給料とは別に、減らない諸手当

・扶養手当
・住居手当
・通勤手当
・特殊勤務手当
・寒冷地手当

なお、勤勉手当の支給割合は、60歳以下の先生たちと同じです。再任用の場合は、割合は少なくなります。

100年人生と言われるようになり、退職後もライフプランに合わせた出費が待っています。

・老後の生活費
・子どもへの仕送り
・子どもの結婚資金、住宅購入への援助
・親の介護

などを見据えて、給料という収入を活かして、資産運用しておくことがおすすめです。

4.退職手当(退職金)は減らない

給与は下がっても、退職手当は減らない

先生
先生

給料が7割程度になるなら、退職金にも影響がでるの?

退職手当は、退職時の月額が大きく関わってきます。

60歳以降は、給与が7割程度になるため、「退職手当も少なくなってしまうのでは?」と心配になるかもしれませんが、大丈夫です。

60歳以降、いつ退職手当を受け取る場合でも、60歳時点での給与で計算されます。

参考 退職手当は

「基本額(退職する時の月給✕支給率)+調整額」で決められる。

自己都合退職でも、退職手当は減らない

60歳以降であれば、かりに62歳で自己都合退職(早期退職)した場合でも、退職手当が減額になる事はありません。私のように、60歳までに早期退職すると、定年退職に比べて退職手当は少なくなります。理由は、計算式の、支給率が小さくなるからです。

ですが、 60歳以降の早期退職の場合は、 定年退職の支給率が適用されます。ですので、 もし65歳まで教師を続けることが辛いとなった時でも、退職手当が減ることはありません。ご安心ください。

ちーた
ちーた

支給率の値は、勤続年数が35年以上になると、最大値の47.709から増えることはありません。

例えば、

25歳で採用され、35年間勤務し、60歳役職定年となる。
63歳まで一般教諭として勤務し、早期退職となっても、退職金は減りません。

採用が遅い場合は退職手当が増える 

ちーた
ちーた

60歳以降先生を続けると、退職金が増える方もいらっしゃるんですよ!

先生
先生

え!本当!

教師として勤めた年数が35年になると、 退職手当に関わる「 支給率」の数字は変わりません。最大で、47.709です。

ただ、 教師として採用されるのが、 遅かった場合(例えば、30歳まで一般企業に就職し、 転職して教師となった)は、60歳以降の勤続年数が、 支給率に含まれます。

つまり、31歳で先生になった人は、60歳まで30年勤務することになります。

支給率:勤続30年では40.80375

      勤続35年では47.709

この場合、 65歳まで勤務すれば、勤続年数は35年となり、 退職手当は自ずと増えます。

教師になった時期が遅く、 退職手当を多く支給されたいのであれば、 65歳まで勤めることを選択肢の1つに入れてもいいですね。