教師は副業が厳しいから、なんとかお金を増やす取り組みをしたいけれど難しいよね。投資って、ギャンブルみたいなものでしょ?株を買って、うまくいくと儲かるけれど、お金がなくなるのは怖い。
資産形成=投資。投資ってギャンブルみたい。というイメージをお持ちの先生も多いのではないでしょうか。先生は副業ができない。将来のことを考えるとコツコツ貯金しておいたほうが…でも、思うように貯蓄ができない。どうしたら良いだろうとお悩みの方もいらっしゃると思います。
住宅ローン、車、保険、教育費。思ったよりお金はたまらない…
そこで、教師にピッタリな資産形成の方法をわかりやすく解説します。
この記事を読むと、貯金以外の方法でたくわえを増やすことが可能です。キーワードは「長期で取り組む」。
忙しい人はここだけ読んでください。
それでは、くわしく見ていきましょう!
教師におすすめの資産形成
①投資信託
投資信託とは、「株式の福袋」「株式の詰め合わせパック」です。
例えば、A社の個別株を購入するとします。
1株10,000円だとしましょう。
A 社の業績が良ければ、株の値段が上がって12,000円になります。この時点であなたが、株式を売却すれば、2,000円の儲けが生まれます。
しかし、株価は常に上がるわけではなくて、下がることもあります。政治、経済、投資家の心理などが影響することで、常に上がり下がりはつきもの。個別株は、「大きく儲けることは可能でも、大きく損することも同時に起こる」ハイリスク、ハイリターンなギャンブルに近い「投棄」の色合いがです。
その点、投資信託は、あなたが出資したお金をプロのファンドマネージャーが投資配分を決めて運用します。教師をしながら企業の情報を集めることは難しいですよね。どの企業の株を買えばいいのか、判断は非常に困難です。
投資信託は、「お金は出すので、プロの方、運用してください」というものです。
う〜ん、まだピンとこないかな…
投資信託は、 山ほどラインナップがあって、自分で商品を選んで購入します。
こちらは、三菱UFJ国際が作っている、「 eMaxis slim 米国株式S&P500」 という金融商品です。
(SBI証券 かんたん積立アプリを参考に作成)
一覧を見ると、現在プロのファンドマネージャーが、どの企業にどれだけ出資しているかが分かります。仮にあなたが1万円この金融商品を購入したなら、630円分がアップルに、530円分が Microsoftに出資されるのです。
S&P500というのは、アメリカの株価指数になります。日本国内にも株価指数があります。「日経平均株価」と聞いた事がありませんか。日本を代表する、225の企業の株価の平均値が日経平均株価です。
アメリカを代表する 優良企業500社の株価の平均値がS&P500となります。
つまり、この投資信託を購入することで、世界を代表する企業にお手軽に分散投資ができるのです。
私たちの生活には、S&P500を形成する企業の商品が多く見られます。 iPhone、Office 365,Amazon プライムなど、知っている企業に出資できることは、安心にもつながりますし、 企業を応援するきっかけにもなるはずです。
投資信託は、近場の銀行で購入することが可能ですが、ネット証券会社で購入することをおすすめします。
ネット証券で金融商品(投資信託、ETF、株など)を購入するメリット
①手数料が安い
②商品のラインナップが豊富
③スマホやPCで取引ができる
証券会社を通じて証券口座を開設し、自動積立でコツコツ積み上げていきましょう。
私は現在、 SBI証券と、楽天証券の2つのネット証券を利用して、投資信託を運用しております。まずは、ネットから口座を開設しましょう。学校では教えてくれないので、まずは証券会社に口座を開設してください。よろしければ、下記のURLから公式HPにアクセスしてみてください。
②つみたてNISA
投資信託を運用する場合は、ぜひつみたてNISAの口座で運用してください。
理由は、
・利益に対して税金がかからない。
・金融庁がおすすめの投資信託を厳選してくれる。
通常、 投資の利益には、約20%の税金がかかります。
「え〜、だったら貯金がいいんじゃない?」
貯金の利子にも、約20%の税金が課されています。
8円利息がついていたら、本当は10円なんですよ。2円税金で引かれているんです。
え〜‼そうなの。知らなかった…
利益に対して税金がかからないのが、NISAの素敵なところ。
ただし、年間運用できる金額は40万円までです。1年間運用した結果、5%の利益(投資信託は長期で運用すれば5%程度は増えていくと言われます)が出たとしたら、
40万円×1.05=420,000円 となります。
つみたてNISAの非課税期間は20年。
40万円出資したつみたてNISAボックスは、そのまま20年間運用されます。
最初は40万円ですが、翌年は利益の2万円も引き続き運用されていくので、どんどん増えていきます。(あくまで5%で成長が続いた場合です)
「複利」と呼ばれ、長期になればなるほど大きく膨らんでいく増え方です。20年後には100万円を超える計算となります。
2023年に40万円分運用したつみたてNISAボックスは、2043年には約100万円に、
今、あなたが30歳なら、50歳の時に40万円は100万円になる可能性があります。
このつみたてNISAボックスを20年間、毎年1つずつ作ることができます。
一方で、一般NISAとは、つみたてNISAよりも1年間で運用できる金額が120万円と大きくなり、投資信託以外に、ETFや個別株に運用することも可能です。
私は一般NISAで、ETFを中心に運用しています。
2024年からは、いよいよ新NISAも始まります。新NISAは、限度額や非課税期間が大幅に変更しそうです。2023年は、つみたてNISAや一般NISAで仕組みになれておくと良いのではないでしょうか。
③iDeCo
つみたてNISAと似ているのがiDeCoです。
iDeCoも、証券会社のHPから申し込みができます。
確定拠出年金と呼ばれ、自分で作る年金です。金額が定まっていない年金となります。
国から支給される年金は額が決まっているので、確定給付年金と呼ばれます
2018年より、公務員も自分で年金を作ることが可能になりました。裏を返せば、国の年金に不安があると解釈することもできるでしょう。
月々5,000円〜12,000円まで、年間144,000円を積み立てることができます。
①定期預金として預けておく
②保険商品に運用
③投資信託に運用
それぞれ次のような特徴があります。
①元本割れはないが、ほぼ増えない。
②定期預金に比べれば増える。
③増えることもあれば減ることもある。
長期で取り組むなら、投資信託を購入し、複利の効果で増やすことをおすすめします。
また、節税できることも大きな魅力ですね。
年間の積立金(MAX144,000円)は、所得税の控除対象となります。
年末調整で申告すれば、所得税を取り戻すことが増えるので、12月の給与が増え、年末年始お金が必要な時に家計を助けてくれます。
めっちゃありがたいですよ!😁
④ふるさと納税
ふるさと納税は、翌年の住民税の前払いをする制度です。
実質2,000円で、それ以上の返礼品がもらえます。
通常、前年の収入によって、翌年の住民税の額が決まります。2023年に支払う住民税は、2022年の収入によるのです。6月になると勤務先で住民税の通知書をもらうはず。その際に支払う金額の一部を、先に支払うのがふるさと納税です。
さらに、自分が応援したい自治体に献金ができます。納税ですが、寄付という形で応援したい自治体に資金を届けられます。また、返礼品がありますから、手数料(2,000円位)以上の特産品をもらったり、サービスを受けることが可能です。
毎年、年末になって急いでふるさと納税を申し込む人がいますから、今(2月)から取り組むといいですね。限度額がありますから、各サイトでチェックしてくださいね。
限度額以上の納税は、寄付になります。
翌年の住民税からは引かれないので、注意してくださいね。
おすすめのサイトは、
・さとふる
・楽天ふるさと納税
・ふるさとチョイス
私は楽天ふるさと納税を利用しています。昨年は、さとふる×PayPayで取り組みました。とっても簡単にできましたよ!くわしくはこちらの動画から、3分で仕組みは理解できます。
⑤ETF
ETFは、上場投資信託と言われる金融商品です。
投資信託と比較すると、
①好きなタイミングで売り買いができる
②配当金が出る
という良さがあります。
「株のように売り買いができる投資信託」と思ってください。
投資信託は、「買いたい!売りたい!」と思った時には売買ができずに、タイミングを逃してしまうことがあります。それに対して、ETFは、投資信託のように「株式の詰め合わせ」でありながら、株のように売買したいタイミングで売ったり買ったりができるのです。
その上、手数料が安いので、費用を抑えることができます。また、株と同じで、配当金が得られます。(投資信託の配当金は、再投資したほうが複利で増えていくので受け取らないほうが良いです)
私は今はETFをメインに運用しています。というものの、やっていることは投資信託と変わりません。毎月コツコツ、一般NISA口座で買い続けています。
⑥IPO
IPOとは、国内株を対象とした仕組みです。
これから東京証券取引所に上場する企業の株を購入する権利を得ることができます。
上場すると…多くの株主の目に付き、株を購入してもらって資金調達が可能になるのです。
権利を手に入れる⁉株は誰でも買えるのでは⁉
新発売の商品が出る場面をイメージしてください。
例えば、新しいiPhoneが出るとなると、欲しがる人がいますよね。新しい機能が欲しかったり、「いいものをもっている」と注目されたかったり。高額を払っても買う人はいます。
IPOは、いわばオークション状態。
「新しく上場する企業の株価は上がりやすい」と言われ、投資家はみな注目します。さらに、IPOがどのくらい上がるか予想が見られるサイトもあります。株は誰でも買えますが、投資家に売られる株数には制限があるので、みんなが買えるわけではないのです。
私も昔は、株式は無限に発行されるものだと思っていました。
まずは、証券会社に買い付け申込みをして(ブックビルディング)、当選した人のみ購入する権利を得ることができます。
権利を得た人は、提示された値段で100株(日本株は原則100株からしか買えません)購入し、上場した時に売る。この時に、購入した値段よりも上がることが多いと言われます。
一般NISA口座で購入すれば、利益に対しては非課税となります。
ただし、IPOに当選することは、なかなかに難しいです。IPOの当選に関しては、楽天証券よりもSBI証券に軍配が上がります。
長期投資のベースができたなら、IPOに挑戦してみるのも良いのではないでしょうか。
⑦COZUCHI
クラウドファンディング型を取り入れた不動産投資「COZUCHI」。
厳選した不動産物件へ、投資家と不動産会社が共同投資します。得られた利益を分け合う新しい投資サービスです。ビルやマンションなど、自分の気に入ったマンションを選んで出資します。管理などは一切しなくても良くて、配当が手元に入るサービスです。
損益が出た場合は、不動産会社が負担します。
一口1万円から、学生やフリーランスでも出資が可能です。
投資対象のファンドはいろいろな種類があり、マンションや地域開発への投資など自分で選ぶことが可能です。15分程度で手続きが可能となります。
教師は不動産投資は難しいと思います。人事院に規定されている不動産投資への取り組みは、あくまで国家公務員の規則であり、地方公務員には適応されません。必ず自治体や教育委員会へ確認し、取り組みの許可を得ないと処罰の対象になることがあります。
教師の不動産投資は、相続の場合のみと考えて取り組むことがよいと考えます。
COZUCHIについては、公務員でも取り組めますから、金融資産以外の資産形成として検討するのも良いですね。